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書評を少々 [日記・雑感]

1月29日(火)

 特に理由もないのですが、書評を少々。というのも日本から帰る際に本をたくさん買い込んできてこちらでぼちぼち読んでいるのですが、結構良かったものについて書きたくなりました。
(帰国の際は荷物が多くてスーツケースがあっという間に20kgを超えてしまったので、空港の本屋で大量に買って手荷物として抱え込んできてしまいました)

まずは福岡伸一さんの ”生物と無生物のあいだ”

 帯の書評がべた褒めだったのでついつい買ってしまいました。題名から考えて生物の定義みたいなものを科学的に示してくれるのかなと思っていると肩透かしを食らってしまいます。まあ、一般向けの本ですから難解なものでも困るのでしょう。(それでも帯でべた褒めしている人たちは内容の半分ぐらいしか理解できてないのじゃないかな~)
ただDNA発見の裏側や著者(お医者さんです)自身のポスドク時代の話を織り交ぜながらぐいぐいとひっぱて行く文章はすばらしいです。”ポスドクとは簡単に言えば傭兵です” というくだりは妙に納得してしまいました。僕は傭兵だったんですね。なるほどそれなら今の状況も納得できますなぁ~。
結局最終章まで読んでも本の主題でもある生物と無生物の違いがなんとなくぼやけているなと思っていたのですが、エピローグが白眉でした。このエピローグを読むと生物とは何かということが、頭の中にしみこんでくると同時になんとも切ない気持ちになります(エピローグだけ読んでもこの感動は味わえないというところが良くできています)。
僕たちはどうしても木を見て森を見ずの傾向があるので、お暇な人はこの本を読んで生物という森を眺めてみるのもいいかも知れませんよ。(ちょっと基礎知識がいるのですが・・・)

2冊目は海堂 尊さんの ”チームバチスタの栄光”

単なる娯楽小説ですが、この題を見たら読んでしまいますよね。職業柄・・・・。
日本では2月から映画も封切られるみたいですが、映画ではこの内容をうまく伝えられないような気がしますが、どうなることでしょう。個人的に阿部寛さんの演技は見てみたいのですがね。
著者が現役のドクターだけあって細かな部分までリアリティーがあり思わずニヤリとしてしまいますね。ただバチスタ手術の位置づけが少し現実離れしているような気がしますが・・・。
1冊目と違って高尚な所はなにもないのでバイトの夜の暇つぶしにぴったりです。ただ熱中しすぎて寝られなくなるかも。


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